整体師とは

整体師とは「体を整える」という漢字のごとく、関節の歪み・ズレを調整を行う人のことです。

猫背やスポーツによる怪我などで骨格を形作る関節が歪むと、体幹からの脈絡の流れが悪くなります。脈絡からの流れが悪くなると、筋肉の張りやむくみにつながることがあります。

整体師は体格の歪みを調整することで、脈絡の流れを改善し、体の張りやむくみをほぐしていくことができます。


また、整体にも多様な種類があります。有名なものでは日本武術・柔道から伝わる整体、中国医学の療法を中心とする整体、欧州伝来のカイロプラクティックやオステオパシーなどががあります。

整骨・接骨院で働く「柔道整復師」と混同されがちな職種ですが、柔道整復は整形外科学を基にした療法のため、施術内容などが大きく異なります。



 

整体師の仕事内容

整体師という仕事は、一般的にはマッサージ師などと同じイメージを持たれているのではないかと思います。 実は整体という仕事には、決まったやり方はありません。

それは中国由来・柔道由来・欧米由来など、様々な療法を取り入れているため、「一概に整体とはこういう仕事である」と言いにくいためです。

整体または整骨という言葉を聞くと、体をボキボキ鳴らされるイメージを持たれる方もいらっしゃいますが、骨格調整の際に音がならない療法をとる整体師もいます。

一言で整体師という仕事をまとめるならば、「体の骨格や関節の歪み・ズレを、手や足・専門道具を用いて矯正する医療類似行為の一種」といえるでしょう。



 

整体師になるためには

整体師になるための一番確実な方法は整体スクールや講座に通うことです。

専門学校では、解剖学や生理学といった基礎知識と背骨矯正のような専門スキルにについて学ぶことができます。

背骨矯正のような特殊な矯正スキルを独学で学ぶことはかなり困難なため、、最低でも1年以上は通う必要があります。


極端な話、整体師という職は明日から誰でもなることができます。 それは整体師の資格が国家資格ではなく民間資格であるためです。

それゆえに整体師を志願する人の数は多く、たとえスクールに通ったとしても就職できる保証はありません。

整体師として絶対に働きたいと思う方は専門のスクールに通うだけでなく、地元の整体院などに飛び込み実務経験を積み上げることをおすすめします。



 

整体の料金について

整体という療法は、実は、保険適用外です。 これは民間資格であり、医療「類似」行為という分類で「医療行為」とみなされていないためです。

そのため整骨院や整形外科の保険治療と同じ感覚で訪れてしまうと、「思っていた以上に高かった」ということになりがちです。


整体の料金については、地域や整体院の規模にもよりますが一般に「10分あたり1000円」という相場です。

競合となるマッサージ店などが同じ価格帯で営業しているため、相場以上の価格の整体院は少ないと思われます。

一回の施術はだいたい30・40分から1時間程度でコース分けされています。 1時間を超えると割引が適用されるような整体院もありますので、いろいろ比較してみることをおすすめします。



 

整体師の選び方

自分にあった整体師を選ぶ最も確実な方法は、「5件程自分でまわってみること」です。

一口に整体師と言っても、療法からそれまでの経験まで様々な違いがあります。 ポキポキとクリック音がするような療法が好きな方もいれば、優しく指圧される方が良いという方もいらっしゃいます。

ですので近所にある整体院を2・3件、可能ならば5件程度まわってみること、自分にあった整体師と出会える最短ルートではないかと思います。


ここからは経験則ですが、自分に合う整体師かどうかの判断基準は、最終的に「人柄」に収まることが多いです。

整体師の方も、初めて来た方にもう一度来ていただきたいと思いながら施術をされます。 その中で、「この人に自分の体を任せてもいいと思えるかどうか」を考えてみると自ずと自分に合う整体師かどうかを判断できるようになるでしょう。



 

良い整体師の条件

整体師という仕事は、誰でも簡単になることができるため、競争の激しい業種だと言われています。独立して整体院を開く場合などは、整体師としてのスキルだけでなく、経営に関する知識も必要となるでしょう。

良い整体師として、お客様に受け入れてもらうために一番大事なことは「一人一人と向き合う姿勢」です。 これは整体師に限らず、どの業種・職種にも当てはまることです。


なぜ自分に整体をお願いしに来ているのか、整体によってどういった悩みを解決したいのか。 このようなお客様の心を考えて働こくことが出来る人に、自然とお客様は集まります。

またそういった人は、自然と「お客様にの悩みを解決したい」という思いが強くあります。

その思いが強ければ、技量は後から確実についてきます。 「目の前のお客様と、どれだけ真剣に向き合えるか」。

これが「良い整体師」とよばれるために必要な心がけと言えるでしょう。



^